【神奈川】中学生が自身の悩みを解決する給食の献立を考える横浜市の「中学校給食メニューコンクール」の表彰式が20日、横浜市庁舎であり、「もっと学校に行きたくなる給食」をテーマに応募した市立荏田南中学校(都筑区)など2校が新設された特別賞に選ばれた。
コンクールは5回目。過去最多の9808人の生徒が参加し、横浜市長賞や教育長賞など10点の優秀賞と2点の特別賞が決まった。
荏田南中には不登校気味だったり、教室に入りづらさを感じたりする生徒が過ごす「校内ハートフル」というスペースがある。ここに通う生徒たちが2021年からコンクールに応募していて、今回初めて受賞した。
「悔しがっていた先輩たちを見ていたので、受賞はうれしかった」
表彰式に参加した2年生の新島瑚彩(こころ)さん(13)はこう話す。
昨年、応募した献立のテーマは「学校に行きたくなる給食」。受賞は逃したものの、献立を再現する調理実習には多くの生徒たちが参加した。
そこで、今年は「さらに学校に行きたくなる献立を考えよう」と話し合った。
パイナップルをあしらった「トロピカルハンバーグ」や「なんちゃってオムライス」などを盛り込んだお子様ランチ風の献立は、「レッツゴー学校!ワクワク中学生ランチ!」と名づけた。
表彰式でメニューを紹介した西川汐里さん(14)は「私たちだからこそ考えられた、ワクワクするメニューになった」と笑顔で話した。